のだめカンタービレ #21 (21) (講談社コミックスキス)
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二ノ宮 知子
講談社 (2008-08-11)
講談社 (2008-08-11)
■二ノ宮知子
前巻あたりからそろそろ終わります、みたいなカウントダウン告知が著者本人からなされているので「どう終わるんだろう」というのが興味の7割以上を占めたような状態で読んでいる。
ちなみにコミックス派ですが雑誌連載でもまだ終わっていない、ぽい(うっかりネタバレを見たくないので詳しいことは全然わからない程度にしか検索していないので)。
前巻は”楽しいねーらぶらぶだねー”という感じだったがこの巻はまた音楽の荒波がきてる感じ?
主役側にのだめがいるからどうしても彼女を贔屓して見ちゃいがちなんだけどそれでものだめというひとは感情移入の難しいキャラで。
そのライバルとして描かれているルイは同じ天才でもその苦悩のしかたとかがなんだかわかりやすくて。
21巻はこのルイの千秋に語った台詞がすごく良かったと思う。二十歳そこそこでここまで自分とそのライバルを冷静に客観視できるって凄いよなあ。
千秋は最初のほうに比べてどんどん乙女化というかセンチメンタルな部分が出てきているような気がする。
千秋とのだめって恋愛漫画の王道の男女スタンスを逆にしたような感じ。
さあ、のだめがどういう男気を見せていくのか、ここまできたら最後まで見届けねば〜。
コミック
|HINOKIasunaro| 20080811
■羽海野チカ
『ハチミツとクローバー』は終盤で脱落してしまったがこのひとの書くものが上手いことは重々承知している、だから今年の3月にこの新作が書店に並んだときから「あ」とは思っていた。しばらくしてあちこちで評判が聞こえるようになってきてそのときもどうしよう、と迷ったが結局手を延ばさないままでいるうちに店頭の扱いも小さくなっていった。
そして今頃ふと「やはり、」と購入してきた。とりあえず今までに5回ほど繰り返して読んだ。みんなが知っていることだから今更だけどそれでも書いておくとやっぱり「上手い」。
絵も上手いし話も上手い。台詞回しや表情やそういう細かい事象の積み重ねがすごく自然でこころに響く。
主人公、桐山零は17歳。
プロの将棋士で五段。
その世界のことは全然知らないが中学生で既にプロになっていたということだから天才の付くタイプの少年であることは容易に理解できる。
彼は両親と妹を幼い頃に事故で亡くしている。そしてそれ以後は父の友人でありプロの将棋士であった幸田氏に引き取られて育てられた。
幸田家には4歳上の香子と同い年の歩がいた。彼らにとって零は「父の愛情を奪っていく敵」でありけっして歓迎すべき存在ではなかった。
――このへんの過去の詳細はまだ1巻ということでさわりしか触れられていないが、物語はその彼が独り、川岸のなんにもないマンションの一室で目を覚ますところからはじまっていく。
零がふとしたことから知り合った川本家の三姉妹との交流がとてもあたたかい。小さいモモちゃんはとっても愛くるしいし、中学生のひなたちゃんもとっても明るくて可愛らしいし、長女のあかりは可愛くてきれいでしっかりもので優しい。
それと同じ棋士で同世代の少年、二階堂晴信!
晴信は出て来たときはなんだこいつという感じだったが人柄を知るにつけ高感度が増し、大ファンになってしまった。モデルがモデルだけに彼の行く先が非常に心配なのだが……どうか羽海野さん、二階堂を、二階堂をよろしく。ぜったい元気で長生きさせてくださいね!!
それにしても零はハチクロの真山の髪の毛を黒くしただけという感じもあるが無駄に色気があるなあ(笑)。
真山はキライだったが零は好きだぞ!
いたいたしくていとおしくて、零にもぜったい元気でしあわせに長生きさせたい。んで、その人生にもっともっと笑顔を、爆笑を散りばめさせたい。
もっと笑え、零!
……羽海野さんの書くキャラたちには思わずその幸福を願ってしまうな。
コミック
|HINOKIasunaro| 20080719
■ひぐちアサ
正直前巻までは私的に脳内が「おおふりブーム」になっていたというか、御祭状態になっていたのだがしばらく期間をおくうちに自然にそれはクールダウンしていった。
で、それなりにアタマ冷えた状態で臨んだ第10巻(ま、新刊発売日知るなりそわそわ待ちわびたけど)。実際モンダイ、どーよ? とちょっとナナメに見る感じで表紙を開いたりしてみた。
あっというまに陥落。夢中になっていた。
……ちっくしょー、やっぱめっちゃくちゃおんもしろいでやんの!
とりあえず、ここ書くまでに3回読んだけどまだ足りない、もっと読み込みたい、ああ面白いんだったら。1回目なんか電車の中で読んだもんだから笑いをこらえるのに苦労したぞ。2回目以降は落ち着いて読んだけど家だったので思う存分笑ってやったわ。
もちろん笑いだけじゃなくていつもの心理描写の巧みさも光っていて「ここ引用したいなあ」「くうっ、この台詞!絶妙!」ってトコロ続出、ぐああ、良いネームだなああ。
それに、構成とかも巧いんだよね、なんていうか、野球シーンとそれ以外のシーンのバランスとか挟み方がすんごい良いセンスで。
でもやっぱ一番はあれかな、キャラのひとりひとりにちゃんと背景があるっていうか、作り込んであるなあ、っていうのが感じられること。身内はもちろん、相手チームまで、なんかちゃんと背中が見える。ありそうで、なかなか無い感触だと思うこれだけきちんとしてあるのって。
前巻に引き続き、キャプテン花井君がいじられまくる話。って云うと語弊があるな、えーと、要するにまあ、一種の通過儀礼っつーか。若さゆえ〜ってやつ。あと真面目ゆえ〜&期待されてるからゆえ〜、もあるんだけど本人は視野が極端に狭くなっているからそんな大局からモノ見えてません。すごくリアルで共感できた。主人公三橋が霞んでしまうほど、あ、でも花井君が悟りを啓く(?)きっかけはヤツか……全然無意識だけど。でも、無意識で云った他人の言葉にいままでのぐるぐるがすうっと溶ける、っていうのよくわかる、あの瞬間ってほんっと、救われるんだよなあ。それをこんなふうに書いてくれるんだああ。
打っても 守っても
いっつも田島が 目の前にいて
どーやったら こいつ 超えられんだよって
どーにかして 超えてやりてえって
毎日の
挑戦と結果が 苦しくて
辛くて
”いい”んだ
……あああああ。
凄い、凄いぞ花井君。
それに気付けた君はほんっとうに凄い。偉い。
その「苦しくて 辛くて」を知ってる花井君だからこそ、のことがいっぱいいっぱいあるんだよ。
この巻も阿部君の黒さが地味に光ってます。ま、漫画だから全部表情まで描いてあるので正確には「黒」じゃないんだけどこれ無表情とか笑顔でできるようになったら最強だね。彼のお母さんのキャラが結構好きかも。お父さんがああいう体型なのにはちょっとびっくりした。性格はどうやら父親の影響なのかな? 実はお母さん譲りだったりして。ふふふ。
それにしても彼らはまだ高校1年、それも夏の甲子園の地方予選の段階。あ、いま一瞬気が遠くなった。
彼らが引退するまでリアルでは何年くらいかかるんだろうか……(笑)。
コミック
|HINOKIasunaro| 20080524
■漆原友紀
読み終えて、何が、というわけではないのだがただ「哀しいなあ……」と思った。
号泣する物語があるわけではない。
でもそのひとの身に我が身を置いてみるだにつらい、悲しい、切ない思いに駆られるそれを、ギンコさんのちょっと身を引いた、でもひとの心を知っている目で綴っていく蟲をめぐるひとびとの日常は、暖かかったり、優しかったりするのだけれど、やっぱり全体として……切ない。
なにもかもが欠けることなく、
誰も何も喪うことなく、
そういうふうに幸せに笑っていられるにはどこでどの路を選べば良かったのだろう。
――そんなことを、甲斐はないと知りつつもついつい考えてしまう。
そして、誰もがなんの後悔もせずになんか生きていけないものなんだよな、と改めて思ったり。
でも、同時に。
失敗しても、後悔にまみれても、生きていることを許されている、そのこと。
その意味を、忘れてはいけないんだろうと思う。
ギンコさんはきっと大人に至るまでにいろんなつらいことをいっぱい経験してきたから、だからこその「いま」があるんだろう。
ともすれば人間離れしているかのような超越した存在にみえてしまう彼だけど、彼もやっぱりいろんな痛みを感じる人間なんだ、ということをあらためて知ったというか、そんなことを今更考える自分に唖然……。
コミック
|HINOKIasunaro| 20080224
■木村紺
終わったー!
これがほんとにほんとの、最終巻。
終わっちゃう寂しさや悲しさをもっと感じるかと思っていたのだが予想以上に素晴らしい終わり方で、今までの巻でちょっと「うーむ」と思っていたことにもきっちり打ち返しが描かれていて、結果的に「よかったー」と。
よかったー、よかったー、よかったー。
ただただそういう、素晴らしい作品の締めくくりであった喜びと充足感で、読み終わってしばらく頭の中をその感情だけが占めていたのであった。
思い返せばこの作品と私が出会ったのは約5年前、2003年の春のこと。当時ネットで交流のあった方が絶賛されていて、最新刊4巻が出ていたのをきっかけに既刊をまとめて読んだ。それからは、新しい巻が出るごとにじわじわと。出たのに気付かず、しばらく経ってから購入というのもあったなあ。この最終巻も、雑誌の連載が終わったという情報を得てから随分待たされ、ようやく去年の11月発売となって本屋に行ったが見付からず、不審に思ってネットで調べたら1月に発売延期ということでまた待たされ、そしてこのたびようやく……という流れでもって入手できたのであった。
のどにささっていた棘とはその巻の感想としてこのブログに書いたが鈴木さんの日和さんの件に関する発言で、読者として私も初読みのときはかなりのショックを受けさせられたから、その後の桂との交流を読んでいてもあれはどうなんだ、とずっと心の底で渦巻いているものがあった。それが最終巻で描かれるエピソードできっちり納得できるようにしてくれてあった。ああ。と思った。そしてそれまでずっと苗字で呼び合っていたふたりがようやく名前で呼び合うようになったのを読んでいろいろ感慨深いものがあった。
桂の就職活動は非常に桂らしくて、決まった会社がすごく雰囲気が良くて、「良い職場で仕事できる」というのはどういうことか、というのがすごく実感できる話になっていて、読んでいてなんだか働けることの幸せを感じパワーをもらえた。いまちょうど忙しい時期なので本当にありがたいよこういう気持ちをもらえるのは(笑)。
あと、この巻には日和さん視点の短篇も収録されていて、彼の最期がひとつのふんぎりのついた後の、すごく穏やかなものであったと知れて本当にほっとした。なんだかもっと苦しんだような印象があったのだがああいうふうに思えた後でだったと知れて本当に……救われた。そういえば話が前後するが小西さんと桂のエピソードもすごく胸に沁みたなあ。桂の思いとかもなんだかいつもより踏み込んだ感じがあって、ずしんときた。
漫画の最終巻を読んでこういうふうに「よかった」で胸がいっぱいになったというのは私にとっては実はけっこう珍しい。
自分の学生時代とか今とか読んできた年数とか積み重なっている感傷もあるのかもしれないけどやっぱりそれ以上にこの作品がそれだけ素晴らしいからだろうと思う。
『神戸在住』には主人公・桂と同じく「長期戦」が似合う。そして「底力」がある。
この作品に出会えて本当によかった。
あらためて、紹介してくれたほたさんに御礼を言いたい。ありがとう。元気にしてらっしゃいますよね?
コミック
|HINOKIasunaro| 20080126
■よしながふみ
うーん凄い……。
とりあえず一読して唸り、更に2回再読し、前巻までの内容の記憶があやしいので(何しろ2巻が出たのが1年前だから)1巻から再読すると3巻で書かれることとの関連がきっちり見えて感心し、更に3巻をもう一度読み直した。
読み込むのにけっこう時間がかかるというか、何度読んでも面白いというか。
表紙は家光様。「大奥」で初めて女の子が表紙に! 少女漫画なんスけどねいちおう……(笑)。
やっぱ可愛いなあ、美しくてらっしゃるなあ、家光様。
2巻のときよりも相思相愛の相手を得て格段の落ち着きを得た家光様だけど、この巻でもまたつらい試練が。
それは同時に有功への試練でもあったわけで、聖人君子のような彼の中にもやっぱり嵐はあった。外面如菩薩内心如夜叉というとまたニュアンスが違うんだけど……。
どうして家光様と有功、しあわせに平穏に暮らせなかったのでしょう。運命って本当に容赦ないというか。
かと言って、その原因みたいな春日局のことも決して心底からは恨めないし……。
よしながふみの漫画にはある種のクセというか毒みたいなものがあって、それがあんまり合わないことが多いのだけれど、こと『大奥』に関してはそういうのがほとんど気にならない、そんなことはぶっとばすくらいに「本当に凄い作品をいま読めているんだなあ……!」という感激でいつも胸がいっぱいになる。
男女逆転大奥という設定だけ聞くと「色物?」というイメージを抱く方もおられるだろうが、いやいやいやいや。
そんなもんはない。
そんなもんではすまない。
人間の愚かさ・エゴが江戸時代大奥という特殊な舞台でどのように絡まりあっていたのかを読めるだけでも面白いのにこの作品にはどこかそれだけではないものを最終的には描いていくのだろうなという予感を持たせる何かがある。
ぞくぞくしながら、また1年後を楽しみにしている。
コミック
|HINOKIasunaro| 20071223
■ひぐちアサ
面白かった〜!
帰りの電車内で読みつつあんまり面白くてわくわくぞくぞくしてしまってどうしてくれよう〜という感じだった。
以下、脳内萌え爛れているバカのダダモレ感想なのでご容赦のほど!
とりあえずこの巻の注目は花井キャプテンの葛藤っすね。
三橋も阿部も田島も栄口もある意味高校生離れしたキャラだから、花井みたいな等身大キャラには感情移入しやすい。
ふふふふ、悩んでるな、青少年。
悩め悩め〜がんばれ〜。
という感じなのだ。
いやでも大丈夫だって君はっ。早く気付けばいいのにねっ。
あと、この漫画では対戦相手チームのキャラにも好感が持てる、というのが嬉しい特長なんだけど(和さんの男っぷりにはマジ惚れた)、崎玉のメンバーも良いなあ〜。特に大地(笑)。明らかに大地のためのコマ割りがあるよね。大地の、大地による、大地のための展開があるよね。
それだけの味がヤツにはあるよ……なんだよ最初に出て来たときは昭和風の古典的二枚目スターかと思わせといてあのキャラって。ひぐちさん、そりゃ反則っすよ、巧すぎっすよ!
モモカンにはまだまだ謎がいっぱいだけど、それに対する花井母の心の中の台詞がもんのすっっっごい、良かった。巧いなあ。すごいよこういうの。
ある程度年齢を重ねた主婦の人間づきあい(表面)と心の中の思いのギャップとかが上手い……それで同時に怖い……モモカンの過去ってどうなんだろう? なんかこのフリだとかなりシビアなそれっぽくない?
知りたいような、知りたくないような……。
肝心の試合も面白かったけど9巻はその周囲の、試合前の作戦会議とか、日常生活がすんごい面白かったな。表紙カバー裏のおまけ漫画も興味深かった。
どうでもいいけどラストのページの阿部の笑いには死にそうになったよ……イヤあんた腹黒キャラだとは知っていたけどさ……ホントに似合うよねそういう不敵な笑みがっ。三橋がびっくりしてるのも笑える。
このバッテリーはほんとに時限爆弾抱えてるなあ。
コミック
|HINOKIasunaro| 20071223
黒執事 2 (2) (Gファンタジーコミックス)
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枢 やな
スクウェア・エニックス (2007/07/27)
スクウェア・エニックス (2007/07/27)
■枢やな
2巻出たときにレビュー書かなかったので3巻発売に合わせて。
この作品は正直ストーリーはどこかで読んだことのあるものばかりだし、萌えを狙ってんのねハイハイって感じのべったべたに寒い台詞がキメ台詞として出てくるし、だからある程度漫画や小説を読み込んでいるひとには「くっだんねえ」で斬り捨てられるタイプの作品であると思う。私もくだんねえなあ、と思ってしまう。でも巻を開けばそれでもちゃんと最後まで読めてしまうし、いまだに本棚に置いてある(ホントに最低のだったら最後まで読まないし読んで即売っている)。
なんでかっていうとまず絵が好きなんだわ。こういう絵。こういう絵のひとってカオはそれなりに描けるけど身体最低ってのも少なくないんだけどこのひとはとりあえずそういう不愉快な思いはしなくていい。
あと、基本ベース、作品の雰囲気、これが「ほのぼの」で、人間として最低限越えて欲しくないルールはきっちり守って描いてくれてある。殺人とか出てくるし、変なひともいっぱい出てくるし、演出としてのグロい展開も残酷な展開もある、でもメイド・庭師・家令のキャラをああいうふうに置いてくれてあるっていうだけでもう基本スタンスが安心できるっていうか。
2巻ではじまったロンドンの切り裂きジャックめいた事件の解決が3巻であったわけだがこの犯人のバックボーンもすっっっっっごい、ベタだった。でも、こんだけベタな設定だけどだからこそこの漫画においてあれだけの事件を起こす理由としては妥当で、読者に安心感を与える、という意味で選択されているんだろうしね。これ、よく知らないけど掲載されているのが少年誌、だもんね?
ただひとつ私の望みを書かせていただくなら家令・タナカをもう少しクールに活躍させて欲しい。何故タナカはあそこまで仕事をしないぼんやりマスコットの地位に甘んじているんだ。家令と言ったら執事よりも立場は上で、屋敷全体の司令塔じゃないのか? 執事は現場の責任者って感じなのでセバスチャンの描かれ方はだいたい満足しているのだけれど……。
執事を書いた作品はたくさんあるけれど家令の出てくる作品は珍しいので(北杜夫『楡家の人々』には出て来た)。
タナカが活躍しちゃうとセバスチャンが霞んじゃうからだと思うんだけど、大丈夫だって、キャラ全然違うんだから!
とりあえず死神はキャラが失敗だったと思う。あれはダメ。全然ダメ。
コミック
|HINOKIasunaro| 20071223
■ひぐちアサ
1〜8巻(以下続刊)
……今頃ハマりました。
いや、「おお振り」と略されるこの作品の存在は数年前から知ってはいた。高校野球物で、少年漫画。私の守備範囲とは違うだろうなあと。
ところが最近、これがアニメ化されて、それをたまたま飛び飛びで数回、目にする機会に恵まれたんである。で、なんとなく想定していた世界となんか違うぞ? ということに気付いて。
試しに1巻、買って読んでみた。主人公が超ヘタレ。なかなか面白い。
2巻目も試してみた。少年漫画的世界が完結されていた。うーん、じゃあこっからどうなるんだろう?
……と、いうわけで3,4巻まとめて読んでみたら見事にハマって、再読して、後は順々に、でもいっぺんに読んだらもったいないから1巻ずつ毎日読んでいきました。
3巻のラストに、このシリーズが書かれる前に書かれた短編「基本のキホン」というのが収録されていて、これはいわば「おお振り」のサイドストーリーでもあるんだけれど、これが良かった。正直絵はかなり稚拙、でも書かれているテーマに、メッセージに、「ああ、初期からこういう姿勢の漫画家さんの作品なら是非追いかけたいなあ」と思わせる強さがあったのである。
こんな皆が知っている話を今更デビューすんのってすんごい恥ずかしいんですけどいちおう……。
主人公の三橋は祖父が理事長の中学において部活でエース・ピッチャーを務めていた。実はものすごく真面目に毎日練習をしていたのだが彼の投げる球というのは世間で一般的に「凄い」とされるものとは異質なものであったから中学生のチームメイトにはもちろん、「理事長の孫だから」という理由で彼を贔屓しエースと定めてしまうような監督にも理解されず、結果的に彼は深い劣等感を植え付けられそれに押し潰されるようにして3年間を過ごしてしまう。
「自分の存在が中学の野球部の皆に迷惑をかけた」と信じている彼は祖父とは無関係な高校を選んだ。そしてそこで再び野球部に吸い寄せられるようにしてマウンドに立つ。
……というようなのが序盤というか基本的な設定の漫画で、三橋がどういうふうに高校で野球をはじめてどういうふうなチームメイトや監督に出会って育っていくか、というのがものすごく乱暴にまとめたスジなんだと思うけど、いやでもこのスジじゃこの作品の面白さをちいとも伝えられていないのは自覚している(汗)。
いま流行の萌え漫画じゃありません。誰か一人がヒーローと祭り上げられる話ではありません。
ナインひとりひとりにいろんなのがいて、普通の高校生で、毎日をごく平凡に暮らしている。野球は好き、だけど熱血ってわけじゃない。
「高校生は、キ、キ、キラッキラしている……。
この気持ちを ずっと忘れずに 描いていきたいと思います。」
著者・ひぐちアサさんのこのコメントがほんとに見事にこの漫画の核心にあります。
コミック
|HINOKIasunaro| 20070707
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■枢やな
ダメモトでタイトル&表紙買いしたのだが、久々にまあまあアタリだった。
絵柄が可愛くて耽美系で好き。話もコメディタッチでこのタイプの漫画にしてはわりかしちゃんとしている。舞台が日本じゃなくてイギリスだというだけで涙が出る(笑)! そうだよ執事モノはイギリスでやってくんなきゃだめだよ日本でも昔はいたかもしれないけどそれはまた違うんだよな。
執事はセバスチャン。年齢は二十代後半くらいか。執事は35歳〜40歳くらいじゃないと風格が出ないと思うが漫画だからこの方がむしろビジュアル綺麗でマル。
ご主人様はシエル・ファントムハイヴ。爵位は伯爵。推定年齢12〜13歳。くっ……彼が青年だったら言うことない!んだが。まあそこまで高望みはすまい。クールでこの年齢にして大手玩具会社のオーナー、しかも両親をなくしていて彼自身が当主なのだから良しとしよう。(そう、「当主」なんだからセバスチャンはシエルを「ご主人様」または「だんな様」って呼んだほうが萌える、もとい、正しいんじゃなくって? ま、いーけど)。
この執事は自分のことを「あくまで執事ですから」などと謙遜しているが帯にあるように「有能・万能・異能・最強・最高!」なのである。その秘密は少しだけ明かされるけれど、いや〜良いよねセバスチャン。名前がなんだか良い人ぽくって素朴っぽくて似合ってないけど、良いよね(笑)。黒くて礼儀正しい。ビバ慇懃無礼!
なお、何気なく表紙をめくったら同じ構図で「黒ホスト」が……っ! わはははは、なんだこれ、こーゆう遊び心大好きっ。
著者の「枢」は「とぼそ」と読んで、辞書引いてみたら「戸のへそ」のことを言うんだそうだ。どっかで見た字だと思ったら「枢機卿」で変換できた。ああこの字かあ。面白い筆名だなあ。
コミック
|HINOKIasunaro| 20070503






















