ニート

ニートニート
絲山 秋子

角川書店 2005-10-29
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■絲山秋子
短篇集。
「ニート」と3篇目の「2+1」は続き物。絲山さんのお話には数々のダメ男が登場するがこれもその種のハナシでタイトル通りニートの男とそれになぜだかわからんけれども手を差し伸べてしまうやっぱり一種のダメ女の話で正直救いがないというか読んでいて重〜い気分になる、なにしてんだって感じ。ニートそのものが重いんじゃなくてこの女の言動がなんともねえ。女は作家で働いていてニートじゃないんだけれど精神的にどうも不安定というか。絲山さんの主人公に共感が難しいことは学習済みだが、うーんなんともねぇ。同居人の女性の立場がよくわかる。

「ベル・エポック」婚約者が突然死んでしまった女性が思い出の部屋を出て行くその引越しの日に手伝いにいく主人公(女性)の話。なんていうことのない話だが最後の「あっ」でちょっと唸らされた。がんばれみちかちゃん。

「へたれ」大阪に好きな女がいる東京の男が主人公の話。最後にこういうふうにしてしまう男の気持ちはなんとなく知っている、けれど普通は「っていうのもありだけどねー」とか思いつつ約束を守るもんだと思う、それを守らないでルールを無視しちゃうから「へたれ」なのかな。待っている女の身になってみろー。

「愛なんかいらねー」ひでぇハナシだ。これで絲山さんは何を書きたかったといふのだらう。と一瞬真面目に考え込んでしまったよ。あ、「スカトロ」っていうものをこれだけじっくり書いてくれたのって初めて読んだから勉強(?)にはなったけどね。絶対やだって思ったけどね。和室では出来ないよねっていうかこの男は畳敷きでもこれをやるのだろうかやったら殺ス。

この本は一見、鈴木成一デザイン事務所のものにしてはつまんない装丁だなと思ったら表紙カバーの裏とか本体のつやつやの部分とかいろいろ凝っているのだった。でももうちょっと表紙をなんとかしてもらったほうが私は好きだ。たとえば『袋小路』みたいな装丁なんかすごくキレイだ。
大事だよね、装丁。

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桧あすなろ

  • Author:桧あすなろ
  • 奈良在住

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