1 『博士の愛した数式』
小川洋子
新潮社
【現代小説】

キーワード:愛情・記憶障害・数学・家族・恋愛
(^◇^)ノ 数年に1度めぐり合えるかどうかの絶品です。文句ナシに1位!!
【日記より】非常に静かなトーンの、美しくて素直できれいでそして残酷で悲しくて、泣きはしないけれども心の中で涙がうねっているのを感じてしまう、そういうお話。最後で我慢しきれず少し泣いた。博士と、私と、ルートの3人が生み出す空気のなんと幸福であたたかいことか。そしてそこで博士が語る数学の世界はまるで宝石のようなきらめきを持つ。
2 『手紙』
東野圭吾
毎日新聞社
【現代社会小説】

キーワード:犯罪者・犯罪者の家族・家族・社会
(^◇^)ノ ここ数年の私の関心事に見事ストライク!のテーマでした。
【日記より】読んでいる途中、何度も衝撃を受けたし、中断するたびにあれこれ考えさせらた。特に終盤にかけての主人公の決断には胸に迫るものがあった。ものすごい大きなテーマ、人生について人間について、いやおうなしに考えさせられ、著者が提示してくる答えやケースに衝撃を受けた。
3 『消えた少年たち』
オースン・スコット・カード
早川書房
【現代アメリカ小説】

キーワード:家族・モルモン教・子ども・夫婦・犯罪・親子
(^◇^)ノ これにはほんとに読んでいて「エーッッッ!!!」と叫ばされました、心の中でだけど。
【日記より】最後の展開のためにこの小説はある!で、それ以前は結構読んでいて嫌な人間がこれでもかと不快指数を上げてくれる(笑)。この不快指数を吹っ飛ばすくらいの、茫然とする展開があるのだ!!
4 『誰か』
宮部みゆき
実業之日本社
【現代ミステリー】

キーワード:姉妹・夫婦・少年犯罪・過去・昭和
(^◇^)ノ はっきり言ってこれほど地味な素材をここまで読ませる作品に書けるのは宮部みゆきしかいないんじゃないだろうか。
【日記より】この作品を読んで一番思ったことは「なんて無駄のない文章なんだ」ということ。最初から最後まできっちり意味がある、無駄がない。作品として非常に美しいのです。
5 『カブキの日』
小林恭二
新潮文庫
【SF】

キーワード:歌舞伎・パラレルワールド・夢・からくり
(^◇^)ノ 久々にSFの愉しさを味わえた。
【日記より】ほんとに不思議な感じで、楽屋の3階の描写なんてこれはえーと、ほんとにSFだわ、筒井康隆の『遠い座敷』をもっと壮大にしたような!すごい!おもしろい!ファンタスティック!!
6 『大はずれ殺人事件』
クレイグ・ライス
ハヤカワ・ミステリ文庫
【本格ユーモア・ミステリ】

キーワード:どたばた・ユーモア・ミステリ・シカゴ・よいどれ弁護士
(^◇^)ノ 本格万歳!キャラが最高でミステリとしても絶品。
【日記より】飄々として独特のキャラである弁護士マローン、その友人で元記者のちょっと抜けたところのある、でも気のいいジェーク、そして彼と結婚したばかりのとってもチャーミングで頭が良くてしかも大金持ちのヘレン(スピード狂が玉に瑕?)。この3人が織りなす世界はまさに絶品。
7 『ボーン・コレクター』
ジェフェリー・ディーヴァー
文春文庫
【ミステリー・サスペンス】

キーワード:猟奇的連続殺人・アメリカ・警察・捜査・異常犯罪・スプラッタ
(^◇^)ノ 怖い、こんな死に方は嫌すぎる〜、でも読んじゃう面白さ。
【日記より】この小説は、犯人の視点の章と、警察側視点の章がほぼ交互に出てくるという形式で、その犯行の奇特さ、警察とのカーチェイス的なスリリングな「頭脳上の追いかけっこ」、そしてライムの境遇、という3つの大きな特徴だけで充分ハラハラどきどき楽しめたんですが、どっこいそれだけじゃあない、これは「ミステリー=謎解き)」でもある。
8 『朗読者』
ベルンハルト・シュリンク
新潮文庫
【ドイツ純文学】

キーワード:恋愛・戦争・ナチス・年上の女性・少年
(^◇^)ノ ベストセラーだけど確かにこれは良かった。書き方が良いのだ。
【日記より】これはただの歳の差カップルの恋愛小説ではありません。むしろ、それがある種の「終わり」を告げたところから新しい物語が始まり、もっと大きな意味での「愛」を問い掛けてくる物語であると思う。
9 『庭のつるばら』
庄野潤三
新潮文庫
【随筆】

キーワード:日常・家族・日々・生活・庭・老夫婦
(^◇^)ノ 平凡な日々を平和に過ごす。そのなんと貴いことよ。
【日記より】ああよかった。なんていうんだろう。小さな、毎日のちょっとしたきらめきを詰め込んである。喜びは、それを認知するかしないかの、個人の姿勢の差なのだ。と思う。
10 『マークスの山』
高村薫
講談社文庫
【現代社会小説】

キーワード:殺人・狂気・過去・警視庁・警察・捜査
(^◇^)ノ あの合田刑事初登場。警察の捜査展開描写が面白いっ。
【日記より】よくもまあこれだけ、と唸らせる刑事の捜査の緻密さや、人間模様、組織の軋轢、個人の性癖の描きぶりは見事としか言いようが無く、ひたすら頁を繰ってしまう。
次点 『安政五年の大脱走』
五十嵐貴久
【エンタティメント】

キーワード:戦国時代・歴史・忍者・ハードボイルド・織田信長・豊臣秀吉
(^◇^)ノ いや〜ほんとこれは読了感がスカーッと気持ちよかったなあ。
【日記より】大作戦の描写とか、緻密に書いてあって手に汗握る。この展開の妙は時代小説ファンよりむしろミステリーファンに受けるのではないだろうか。
別格 絵本『マジョモリ』
梨木香歩/作 早川司寿乃/絵
理論社
【えほん】

キーワード:少女・森・母・娘・不可思議
(^◇^)ノ 美しい絵と深くてあるいみ残酷な内容。宝物本です。
【日記より】ああ、撫でてうれしひ読んでうれしひ眺めてうれしい。うっとりする御本ですv
振り返って…
年末、ベスト作成後年明けまでに読んだ本というのは損だと思う。その年のベストにはもはや入らないし、けれどまる1年後のベストに入ろうと思ったらかなりのインパクトが要求されると思うからだ。
そんな本は私の場合、例えば昨年末に読んだ浅田次郎の『シェエラザード』だったりする(2003.12.17〜18)。これは正直かなり面白かった。でも去年のにも今年のにも落選した。明らかにマイナスと思われる点があったことも理由のひとつだけれど、もしかしてこの本を2003年の10月あたりにでも読んでいたら、ランキングに入れていたかもしれない。鉄は熱いうちに打て、というけれど、興奮状態というのは年月とともに醒めて行くものだからだ。
2003年はヒトコトで云うなら「再読の年」であった。クリスティ、セイヤーズそのほか、ミステリを中心に再び読むという醍醐味を再発見し、新刊を横目に本棚から引っ張り出しては読む、という時期がけっこうあった。
3位に入れたカードの『消えた少年たち』などは数年前に4分の3くらいまでは読んだがどうしても読了できず、封印状態にあったものに再挑戦して読了し、「あっ」と言わされた因縁の作品である。この小説は最後まで読まないと意味が無い。頂上まで登らないとそれまでの努力が水の泡、というハナシなのだ。もちろん最後だけ先に読んでも全然価値は伝わらないだろう。
しかしあのラストを知ってしまった今、あらためて再読したらどんな感じがするのだろうなあ。
小川洋子
新潮社
【現代小説】

キーワード:愛情・記憶障害・数学・家族・恋愛
(^◇^)ノ 数年に1度めぐり合えるかどうかの絶品です。文句ナシに1位!!
【日記より】非常に静かなトーンの、美しくて素直できれいでそして残酷で悲しくて、泣きはしないけれども心の中で涙がうねっているのを感じてしまう、そういうお話。最後で我慢しきれず少し泣いた。博士と、私と、ルートの3人が生み出す空気のなんと幸福であたたかいことか。そしてそこで博士が語る数学の世界はまるで宝石のようなきらめきを持つ。
2 『手紙』
東野圭吾
毎日新聞社
【現代社会小説】

キーワード:犯罪者・犯罪者の家族・家族・社会
(^◇^)ノ ここ数年の私の関心事に見事ストライク!のテーマでした。
【日記より】読んでいる途中、何度も衝撃を受けたし、中断するたびにあれこれ考えさせらた。特に終盤にかけての主人公の決断には胸に迫るものがあった。ものすごい大きなテーマ、人生について人間について、いやおうなしに考えさせられ、著者が提示してくる答えやケースに衝撃を受けた。
3 『消えた少年たち』
オースン・スコット・カード
早川書房
【現代アメリカ小説】

キーワード:家族・モルモン教・子ども・夫婦・犯罪・親子
(^◇^)ノ これにはほんとに読んでいて「エーッッッ!!!」と叫ばされました、心の中でだけど。
【日記より】最後の展開のためにこの小説はある!で、それ以前は結構読んでいて嫌な人間がこれでもかと不快指数を上げてくれる(笑)。この不快指数を吹っ飛ばすくらいの、茫然とする展開があるのだ!!
4 『誰か』
宮部みゆき
実業之日本社
【現代ミステリー】

キーワード:姉妹・夫婦・少年犯罪・過去・昭和
(^◇^)ノ はっきり言ってこれほど地味な素材をここまで読ませる作品に書けるのは宮部みゆきしかいないんじゃないだろうか。
【日記より】この作品を読んで一番思ったことは「なんて無駄のない文章なんだ」ということ。最初から最後まできっちり意味がある、無駄がない。作品として非常に美しいのです。
5 『カブキの日』
小林恭二
新潮文庫
【SF】

キーワード:歌舞伎・パラレルワールド・夢・からくり
(^◇^)ノ 久々にSFの愉しさを味わえた。
【日記より】ほんとに不思議な感じで、楽屋の3階の描写なんてこれはえーと、ほんとにSFだわ、筒井康隆の『遠い座敷』をもっと壮大にしたような!すごい!おもしろい!ファンタスティック!!
6 『大はずれ殺人事件』
クレイグ・ライス
ハヤカワ・ミステリ文庫
【本格ユーモア・ミステリ】

キーワード:どたばた・ユーモア・ミステリ・シカゴ・よいどれ弁護士
(^◇^)ノ 本格万歳!キャラが最高でミステリとしても絶品。
【日記より】飄々として独特のキャラである弁護士マローン、その友人で元記者のちょっと抜けたところのある、でも気のいいジェーク、そして彼と結婚したばかりのとってもチャーミングで頭が良くてしかも大金持ちのヘレン(スピード狂が玉に瑕?)。この3人が織りなす世界はまさに絶品。
7 『ボーン・コレクター』
ジェフェリー・ディーヴァー
文春文庫
【ミステリー・サスペンス】

キーワード:猟奇的連続殺人・アメリカ・警察・捜査・異常犯罪・スプラッタ
(^◇^)ノ 怖い、こんな死に方は嫌すぎる〜、でも読んじゃう面白さ。
【日記より】この小説は、犯人の視点の章と、警察側視点の章がほぼ交互に出てくるという形式で、その犯行の奇特さ、警察とのカーチェイス的なスリリングな「頭脳上の追いかけっこ」、そしてライムの境遇、という3つの大きな特徴だけで充分ハラハラどきどき楽しめたんですが、どっこいそれだけじゃあない、これは「ミステリー=謎解き)」でもある。
8 『朗読者』
ベルンハルト・シュリンク
新潮文庫
【ドイツ純文学】

キーワード:恋愛・戦争・ナチス・年上の女性・少年
(^◇^)ノ ベストセラーだけど確かにこれは良かった。書き方が良いのだ。
【日記より】これはただの歳の差カップルの恋愛小説ではありません。むしろ、それがある種の「終わり」を告げたところから新しい物語が始まり、もっと大きな意味での「愛」を問い掛けてくる物語であると思う。
9 『庭のつるばら』
庄野潤三
新潮文庫
【随筆】

キーワード:日常・家族・日々・生活・庭・老夫婦
(^◇^)ノ 平凡な日々を平和に過ごす。そのなんと貴いことよ。
【日記より】ああよかった。なんていうんだろう。小さな、毎日のちょっとしたきらめきを詰め込んである。喜びは、それを認知するかしないかの、個人の姿勢の差なのだ。と思う。
10 『マークスの山』
高村薫
講談社文庫
【現代社会小説】

キーワード:殺人・狂気・過去・警視庁・警察・捜査
(^◇^)ノ あの合田刑事初登場。警察の捜査展開描写が面白いっ。
【日記より】よくもまあこれだけ、と唸らせる刑事の捜査の緻密さや、人間模様、組織の軋轢、個人の性癖の描きぶりは見事としか言いようが無く、ひたすら頁を繰ってしまう。
次点 『安政五年の大脱走』
五十嵐貴久
【エンタティメント】

キーワード:戦国時代・歴史・忍者・ハードボイルド・織田信長・豊臣秀吉
(^◇^)ノ いや〜ほんとこれは読了感がスカーッと気持ちよかったなあ。
【日記より】大作戦の描写とか、緻密に書いてあって手に汗握る。この展開の妙は時代小説ファンよりむしろミステリーファンに受けるのではないだろうか。
別格 絵本『マジョモリ』
梨木香歩/作 早川司寿乃/絵
理論社
【えほん】

キーワード:少女・森・母・娘・不可思議
(^◇^)ノ 美しい絵と深くてあるいみ残酷な内容。宝物本です。
【日記より】ああ、撫でてうれしひ読んでうれしひ眺めてうれしい。うっとりする御本ですv
振り返って…
年末、ベスト作成後年明けまでに読んだ本というのは損だと思う。その年のベストにはもはや入らないし、けれどまる1年後のベストに入ろうと思ったらかなりのインパクトが要求されると思うからだ。
そんな本は私の場合、例えば昨年末に読んだ浅田次郎の『シェエラザード』だったりする(2003.12.17〜18)。これは正直かなり面白かった。でも去年のにも今年のにも落選した。明らかにマイナスと思われる点があったことも理由のひとつだけれど、もしかしてこの本を2003年の10月あたりにでも読んでいたら、ランキングに入れていたかもしれない。鉄は熱いうちに打て、というけれど、興奮状態というのは年月とともに醒めて行くものだからだ。
2003年はヒトコトで云うなら「再読の年」であった。クリスティ、セイヤーズそのほか、ミステリを中心に再び読むという醍醐味を再発見し、新刊を横目に本棚から引っ張り出しては読む、という時期がけっこうあった。
3位に入れたカードの『消えた少年たち』などは数年前に4分の3くらいまでは読んだがどうしても読了できず、封印状態にあったものに再挑戦して読了し、「あっ」と言わされた因縁の作品である。この小説は最後まで読まないと意味が無い。頂上まで登らないとそれまでの努力が水の泡、というハナシなのだ。もちろん最後だけ先に読んでも全然価値は伝わらないだろう。
しかしあのラストを知ってしまった今、あらためて再読したらどんな感じがするのだろうなあ。
年間ベストテン2002-2004
|HINOKIasunaro| 20031231











