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2009.01.04 (Sun)
■高田文夫/笑芸人・編
高田文夫先生であらっしゃいましたかー!
だだだ談春と志の輔がたっぷり対談とか書いてあるよ!! しかも特典CDが志ん朝師匠の真打披露口上だよ! 米團治襲名もあるしなにしろ特集が大ネタときたもんだ! これは買わねばあああああ!!
アマゾンで暮れの三十日に発注し、まぁ年末年始だし三が日に届けば御の字と思っていたらきっちり元旦の朝に配達されてありがとうアマゾン、ありがとう働くひとたち。と滂沱の涙を流しながら(嘘)簡易パッケージを開いたならばいきなり目に飛び込んできたのは右肩に記されたその御名前でした。
さすがです、先生。いいお仕事なさってます。新参落語ミーハーファンのハートをばがっつり掴んじゃってくださってます。
それにしてもこないだから江戸落語の大ネタ中の大ネタ、文七元結のあの親父の行動はどうなんだ、と活字あらすじで読んだだけでうーむうーむと唸っていたのだが本書での談春さんのご発言で目から鱗が落ちた。
……っていうかね、その前後の志の輔さんとかとの会話でもなんとなくわかったんだけど、やっぱみんないろんな噺をすべて飲み込んで(同意して、共感して)演じてるわけじゃないんだ。なんだこいつ、とかなんでこうなるんだろうな、とか納得しないままでも、それでも自分なりにそれぞれ解釈したり、台詞を工夫したりして、可能な限り自分流に加工して、んで演じておられるんだ。
なんていうか、全肯定の世界じゃないんだ、否定しててもいいんだー。
――ってことが、あの、わかっておられるかたには何を今更、なんでしょうが、わかって、ちょっと肩の力が抜けたっていうか。
それに、自分でも談志師匠の「落語は人間の業の肯定だ」って言葉を何度か引いててわかってるつもりだったのが実はぜんっぜんわかってなかったんだなー、というのが自覚できて。
談春さんいわく。
やるやる。だってあんなとこにいるのヤだもん(笑)
それにあの長兵衛って男は金なんてどうにかなるって思ってるんだよ。
《中略》
そのくらい甘ったれたやつじゃなきゃ仕事ほったらかしにして博打に狂ったり、娘を廓に置いてきやしないよ。
つまり。なんていうか。「肯定」っていうのは「業」にかかってるんであって、「人間」にかかってるわけじゃないっていうか、つまり別に上から見てるわけじゃなく。わたしはなんとなく「許す」ことだと思ってたんだけどたぶんそんな不遜な目線じゃないんだよね。うーむ凄い解釈ださすが談春さん……。
ってなんだかこだわりが解けて、――んでまあ見もしないでいつまでぐだぐだ言ってんだ、と思い直して気合入れて(だって80分弱もあるんだもん)、古今亭志ん朝の「文七元結」拝見いたしました。
……すいません、全部、持ってかれました。( ̄ロ ̄)
いままでぐだぐだ考えてたのとか、談春さんの台詞とか、志の輔さんの話とか和尚の言葉とかみぃいんな、ふっとんでしまいました。
理屈なんてなんにもなく。
ただ。
……凄かったです。素晴らしかったです。
めっちゃ感動しました志ん朝師匠の「文七元結」。
どの口が云うか〜Σ( ̄ロ ̄メ)! って感じですが
だって良かったんだもん!!(←莫迦)
やっぱ天才の十八番って凄すぎるんですね。
問題のあの場面もものすっごいきっちり師匠の思いとか解釈とかで台詞・間・表情、どれをとっても文句の付け様がなく(付ける気だったのか)、……この長兵衛なら、と思えました。
それにしてもいままでいろいろ落語を見聞きしてこういうふうに全部持ってかれちゃったのが実は他にもいくつもあるんだけど、そういうのどっかで書いておきたい気が……
やっぱ落語って、聞かなきゃダメですね。
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